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ヘアカラー剤のパッチテスト方法。かぶれとアレルギー対処法

      2017/08/06

以前の記事でヘアカラーのかぶれについて触れました。復習になりますが、かぶれには2種類あり「一次刺激性のかぶれ(接触皮膚炎)」と「アレルギー反応によるかぶれ」があります。

今日のテーマは、ヘアカラー剤を本使用する前にかぶれの反応をみる『パッチテスト』について具体的な方法をまとめていきたいと思います。

美容師さんには当たり前のことですが、特に市販のヘアカラー剤で自分でセルフカラーをしている人に参考になるかと思います。


パッチテスト

美容室でヘアカラーをしている方は経験したことがあるかもしれませんが、ほとんどの方はやったこと自体がないかと思います。

本来であれば美容室でもヘアカラーをする度に、お客様には必ずパッチテストを受けて頂かなければいけませんが、時間的にもそうもいかないので、暗黙の了解でスルーしてしまっているのが現状です。

というのも、特に問題のある『アレルギー性のかぶれ』を起こす人は、かなり稀であるからです。何千分の1とか何万人分の1ぐらいでしょうか。

それに以前に一度パッチテストして問題なければ、余程のことがない限りアレルギー反応が出ることは少ないからです。

アレルギーって?

アレルギー反応というのは、抗原に対して抗体が異常に反応してしまうものなので、本来であれば人体に害のないものにまで過剰反応を起こしてしまいます。

例えば小麦とかそばとか卵とかですね。普通の人には問題ないものが、アレルギーがある人にとっては劇薬みたいな感じになってしまいます。

しかし、生活環境や体質の変化などで今までなんともなかったものに対して、いきなりアレルギー性のかぶれを起こすこともありますので注意が必要です。

ヘアカラー剤の説明書に「毎回必ずパッチテストをして下さい」と記述されているのは、そういうことなのです。

アレルギー反応は、コップに水が溜まるように徐々に蓄積されて、コップからあふれたらその瞬間に一気にアレルギー反応が起こるという感じです。

コップに水が溜まっていく間、徐々に体に目に見えて反応が大きくなっていくわけではないのです。

そして一度発症してしまうと、その後はその原因(抗原)となったものに対して、毎回必ずアレルギー反応が起きますので、ヘアカラー(ジアミン系)だったらもう二度とそのジアミン系のヘアカラー剤は使用出来ません。

少し付着しただけでも、顔全体に重い症状が出ることがあります。

それにヘアカラー剤は通常はジアミン系染料ですが、このジアミン系染料は高アルカリでアレルギーを誘導しやすくなるそうなので、注意していく必要があります。

花粉症や金属アレルギーがある人も肌が敏感なため、注意しましょう。


接触皮膚炎

あと、ヘアカラー剤のアルカリの影響による一次刺激性のかぶれ(接触皮膚炎)は割と多くの人が経験していると思います。

特に乾燥肌や敏感肌の人に多いですね。ヘアカラー剤を頭皮に塗布したらピリピリとしみたりするアレです。

これはアレルギー反応とはまるで異なり、薬剤が付着した部位だけに反応があらわれ、程度も大したことありませんし痛みも数分で引きます。その日の体調によっても程度が変わります。

数時間ほど赤くなったり、その後かさぶたになったりすることもあります。軽いやけどみたいなものですね。

症状の現れ方は、長い期間を経て徐々にピリピリ感やしみ具合が強くなっていくといった感じになります。

あまりに刺激を強く感じるようになったら、頭皮から塗布するタイプのヘアカラーをやめるか、頭皮を専用のオイルやクリームなどで保護してから施術します。

同じヘアカラー剤でもアルカリの少ない薬剤(仕上がりが暗い)を使用すると刺激は少なくなります。

ちなみに美容室でヘアカラーの前にシャンプーをしない場合が多いと思いますが、それは皮脂を残しておいた方が頭皮の刺激からの保護になるのと、頭皮に傷をつけないためです。

美容師さんが決して手を抜いているわけではないですよ。笑

かぶれのまとめ

アレルギー性のかぶれ

⇒ ヘアカラーNG (基本はジアミン系染料ですが、そうでない場合もあるようです。)

対処法:ヘアマニキュアなどの染料自体の違う物はOK

注意:薬剤が頭皮に少しでも触れれば全体に重い症状が出てしまうため実質不可能。

一次刺激性のかぶれ(接触皮膚炎)

⇒ 程度にもよりますが、ヘアカラー可能

対処法:頭皮の保護剤、施術前のシャンプーを控える、アルカリの少ない薬剤にする、頭皮にあまり付かないように塗布する。

パッチテストの具体的な方法

  1. 腕の内側に使用する予定のヘアカラー剤を10円玉サイズで塗る。
  2. 30分放置(汚れないようにバンドエイドやコットンを貼っても良い)
  3. 拭き取る

すごく簡単ですね。笑

経過観察は、

  1. 拭き取ってすぐ(30分)
  2. 24時間後
  3. 48時間後

通常は②までで90%は反応が出ますが、極まれに48時間後に発症する人もいるようです。1次刺激性のかぶれは①の段階ですぐわかります。

まとめ

ジアミン系染料によるアレルギー性のかぶれはとにかく重症化しますので注意しましょう。アレルギー性のかぶれが発症してしまうと、一週間ぐらい仕事や生活に支障をきたします。

美容師さんも「パッチテストの説明なんて聞いてないよ」と言われてトラブルの原因にならないように、その辺はお客様にご理解頂けるように特に気を付ける必要があります。

全てのお客様に毎回パッチテストするのは環境的にも不可能ですが、カウンセリングや頭皮の状態などで事前に察知してリスクを減らせるよう心掛けておきましょう。

自分でセルフカラーする人も、パッチテストは毎回行うのがベストです。

しかし、そうもいかない場合は、出来るだけかぶれのリスクを減らせるように、初めてヘアカラーをする時とか、体調的になにか変化が合った時は必ず行うようにしましょう。






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